中国 国慶節|日本は渡航先2位 韓国はトップから20位以下に転落

中国の国慶節(建国記念日)の大型連休(10/1~10/8)を迎え、中国人観光客の海外旅行需要が本格化。国慶節期間中に600万人以上が海外旅行に出かける見通し。

海外旅行先のトップはタイ、2位は日本(昨年3位)、昨年トップだった韓国は一気に20位以下へ転落した。米軍の迎撃システムTHAAD配備をめぐる中国政府の圧力が大きく影響した。

中国当局が2017/9に、北京などの旅行会社に対し、日本行きの観光ツアーを制限するよう通達を出したとされており、日本行きの団体旅行客減少が懸念されていたが個人旅行客が急増しており、インバウンド、越境EC需要にも追い風になると期待されている。

中国 国慶節 600万人超が海外旅行に 過去最高|日本や東南アジアが人気 インバウンド 越境EC需要にも追い風に

中国では10/1日の国慶節(建国記念日)から大型連休が始まる。
連休期間中の海外旅行客は600万人超と過去最高になる見通し、人気の旅行先は日本、東南アジアなど。

一方、昨年トップだった韓国は一気に20位以下へ転落した。
韓国はTHAAD配備で中国政府から報復として韓国行きの団体旅行規制が掛けられており、中国当局は韓国行きの観光商品の販売を全面的に中止するよう指導、韓国への団体ツアーは販売できないという。

人気旅行先のトップ3はタイ、日本、シンガポール
続いてアメリカ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、オーストラリア、ロシア。

日本政府観光局の統計データによると、昨年2016/10の訪日中国人客は50万6000人に達したが、今年の訪日中国人客数は昨年を大きく上回る見込みでインバウンドや越境EC市場にも大きな恩恵があると予想されている。

日本の地方自治体が中国国内で積極的にPR活動を行っており、定番旅行先の東京、大阪、京都、北海道以外にも地方を訪れたいという中国人旅行客が急増しているという。

地方のおみやげ物店、小売店でもこうした中国人観光客のインバウンド需要を取り込もうと中国語を話せるスタッフの人材確保を積極化しており、中国の電子決済システムを取り入れる店も増えている。

越境EC